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【コラム】子どもが嫌がらずにお手伝いをする方法

2024/07/02 更新

怒ってやらせるVS褒めてやらせる

保護者の方からよく聞かれる質問の一つに、「怒ってやらせるのと、褒めてやらせるのと、どちらがいいんでしょうか?」というものがあります。

お手伝いに限らず、子どもを動かすのが目的であれば、手法はどちらでも構いません。しかし、やらせる方法によって、子どもはどのような大人になっていくのかが変わってきます。そこを理解しておかないと、取り返しのつかないことになります。

大切なのはどういう大人になってほしいかということです。

まず、「どのような大人になってもらいたいのか」をイメージすることから始めましょう。

分かれる大人の3タイプ

①怒られるから仕方なく働く大人      

そんな大人になってほしいと思っている保護者の方はいないとは思いますが、そういう大人に育てるのは簡単です。とにかく毎日、「早くやりなさい。」「なんでできないの?」とやる前から怒りまくります。すると、怒られるのが嫌だからお手伝いをするようにはなります。怒られるのが嫌だからという動機で行動する習慣がつくと、それを大人になるまで引きずる可能性があります。またこの方法で育てると、反抗期を迎えた時に言うことを聞かなくなったり、逆襲される可能性もあります。

②見返りを求めて働く大人      

見返り、例えばお金のために仕方なく働く大人というのは、現代社会では多いものです。もしそういう大人にしたいのならば、事前に「ここまでできたら○○を買ってあげる。」などの条件をつけることです。そうすれば、働いたら何かいいことがあるということを教えることができます。

ただしデメリットとして、その見返り次第で行動を決定するということ、もしくはその見返りが徐々にエスカレートしていくということです。たとえば「これをしてくれたらお菓子をあげる。」と言ったときに、「別にお菓子なんかいらない」と断られる可能性もあります。もしくは「ジュースもつけてよ。」などと交渉してくる可能性も。

また「お手伝いをしないあなたは好きじゃない。」「こんなこともできない子はもう知らない。」などと条件付きの愛、つまり「お手伝いをしたら、愛してあげますよ」という態度を示す方法もあります。この方法を続けると、「私は本当に親に愛されているのだろうか?」と不安になり、情緒不安定になる可能性があります。

③人の役に立ち、感謝されるのがうれしい大人      

世の中には、自分の仕事にやりがいを感じ、働くのが楽しいという人もいます。そういう大人になってもらうには、どうしたらいいのでしょうか。

それは褒めること、感謝することです。

啓真館では、夏の間、お手伝いの目標を設定し実行してもらいます。最初は自ら行動するのは難しいかもしれません。

「塾で言われたでしょ。がんばってね。」こういった励ましの声かけをしてあげてください。

「先生にチェックしてくれって言われたから、お母さんもチェックするね。」でも構いません。はじめはそういった消極的な気持ちでもとにかくやらせてください。

そして毎日、確認するときに感謝の気持ちを伝えてください。「あなたがこういったことをしてくれて助かるわ。」「ありがとうね。」こう言った声かけを必ずしてください。お父さんからも「お母さんに聞いたんだけど、お手伝い続いているらしいな。すごいな。がんばれよ。」と褒めるのもさらに効果的です。

まとめ

子どもにイヤがられずにお手伝いをさせるためには、怒ったり、見返りを与えたりするのではなく、褒めたり、感謝したりすることが大切です。

啓真館の夏期講習では、勉強だけでなく、お手伝いをしたり、夏休み中も自分の目標を立てて取り組める仕組みを準備しています。ぜひおうちでも毎日シートを確認するときに感謝の気持ちを伝えてください。塾でも褒めて認めるサポートをしていきます。

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